TECHNOLOGY
技術
反射防止膜について
空気と基板(硝子､プラスチック等)の屈折率比から生じる反射率を下げる為に施すコーティングです。
身近なものとして、メガネのレンズが挙げられます。メガネのレンズには、表面と裏面で4%ずつの反射があります。その為、92%程度の光量しか透過できません。
しかし、メガネの両面に反射防止膜を施すと透過率が99%程度まで上がります。
現在では、メガネ以外にも、カメラのレンズ、CDやDVDのピックアップレンズ、光ファイバー端面、レーザー加工機、天体観測など、光が使われているものの多くに、反射防止膜が使われています。
弊社では、光を取り扱われているお客様と相談をさせていただきながら、光の波長に合った膜設計を行い、提案しております。
バンドパスフィルター
特定波⻑の光のみ透過させるフィルターです。カスタム製作も可能です。
誘電体多層膜ミラー（ダイクロイックミラー/フィルター）
誘電体多層膜とは、屈折率の違う２種類以上の誘電体膜を積層し、光の干渉作用によって任意の光学特性を得たものです。
これを利用した反射鏡を、誘電体多層膜ミラーと呼びます。
特徴としては、特定波長の反射率を任意に高くすることができ、金属に比べ吸収が少なく、非常に反射率の高い膜を得ることが出来ます。
誘電体多層膜ミラー（ダイクロイックミラー/フィルター）製品一覧はこちら
レーザーミラー
特定波⻑の光を高反射させるレーザー耐性の高いミラーです。広帯域反射ミラー、2波⻑反射ミラー等のカスタム製作も可能です。
ND(Neutral Density)フィルター
任意の透過率に減光させるフィルターです。光学的に中性で、色調やコントラストを変えずに光量を減少させる事が出来ます。カスタム製作も可能です。
ビームスプリッター
特定の波⻑の光を分離するフィルターです。透過率:反射率が50%:50%、40%:60%、30%:70%等に対応しております。カスタム製作も可能です。
金属膜
金属膜は試料の表面に金属の薄膜を作る方法で、真空蒸着法により金属物質を加熱し、その蒸気を下地の表面に吸着させます。
特徴としては、波長帯域が広いこと、入射角依存性が小さく、位相差と｜ｐ-ｓ｜差も誘電体に比べ少ないことが挙げられます。
ただし、耐環境性の弱いコーティングであるため、ダメージを受けやすく、必要に応じて保護膜を施したり、増反射させるために誘電体膜のオーバーコートを施したり致します。
その他光学薄膜製品
他にもノッチフィルター、透明導電膜等があります。
ハイパワーレーザー
高耐力ダイクロイックミラー
ハイパワーレーザー用 高耐力ダイクロイックミラー（HR532/AR1064）は、特定のレーザー波長で高反射率を、また別の特定レーザー波長で高透過率を得られるよう、特殊なコーティングを行い最適化しております。
高出力レーザーへの使用を前提に、通常はレーザー耐力評価試験を実施し、最も代表的なレーザー波長での耐力を規格化しております。
弊社ハイパワーレーザー用 高耐力ダイクロイックミラーは、 特定波長におきまして、反射率 ９９．８％以上と高い反射率を、 また別の特定波長におきまして、透過率 ９９．０％以上と高い透過率を実現します。
高耐力反射防止膜（ＡＲ）
ハイパワーレーザー用 高耐力反射防止膜（ＡＲ膜）は、 特定のレーザー波長で高透過率が得られるよう、特殊なコーティングを行っております。
高出力レーザーへの使用を前提に、通常はレーザー耐力評価試験を実施し、 最も代表的なレーザー波長での耐力を規格化しております。 弊社ハイパワーレーザー用 高耐力反射防止膜（ＡＲ）は特定波長におきまして、 透過率が９９．５％以上と高い透過率を実現します。
高耐力レーザーミラー（HR）
ハイパワーレーザー用 高耐力レーザーミラーは、特定のレーザー波長で 高反射率が得られるよう、特殊なコーティングを行い最適化しております。 高出力レーザーへの使用を前提に、通常はレーザー耐力評価試験を実施し、 最も代表的なレーザー波長での耐力を規格化しております。 弊社ハイパワーレーザー用 高耐力レーザーミラーは光の吸収・散乱が抑えられ、 特定波長におきまして、反射率が９９％以上と高い反射率を実現します。
レーザー耐力関連資料（ＰＤＦ資料）は、下記ＵＲＬよりご覧いただけます。（※ダウンロードや閲覧にあたり、貴社情報等の入力が必須となっております）
